ダウジング
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ダウジング(Dowsing)は、地下水や貴金属の鉱脈など隠れた物を、棒や振り子などの装置の動きによって見つける手法。振り子を使う場合は、ラジエスセシア (radiesthesia)とも呼ぶ。主な種類はペンデュラム・ダウジング(振り子)、ロッド・ダウジング(L字形・Y字形の棒)等がある。 オートマティスムの一種。
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[編集] 方法と効果
ダウジングでは、地下水や貴金属の鉱脈など、地表に現れていない物を探す。地下水の探索が一般的だが、油田、希少金属、非金属、鉱物、遺失物を見つける場合もある。ただし地下水について見れば、ほぼどのような場所にも地下水は存在するため、ダウジングによらずとも他の方法による探索の方が容易であるとされている。
ダウジングをする人はダウザーと呼ばれ、歩きながら、分岐した枝や曲がった金属片、軟らかい針金、小さい振り子などを使用する。このような器具を使わない人や、地図をダウジングすることで地下水や鉱脈を見つけることができる人もいる。自称超能力者のユリ・ゲラーは、この方法で石油会社や炭鉱会社のためにダウジングしたと主張していたことがある。 また、振り子が反応した地点から更に一方向に歩いて行き、再び振り子が反応した地点の距離を測り、その深さに目的物が埋まっているとするダウザーや、振り子のチェーンを長く伸ばし、時には建物の数階上から振り子を揺らし、反応した長さが目的物の距離とするダウザーもいる。 日本ダウザー協会会長の堤氏は、ダウジングの効果(偶然の中の必然性)に注目した装置を開発している。
ダウジングの効果は、ダウザー自身はほぼ完璧に(90%以上)成功するとしているが、科学的な試験環境下で成功したという例は報告されていない。
[編集] 歴史
ダウジングは数千年の間に様々な形に発展してきたが、神の意思、未来、罪の審判などを占う目的で利用したのが原型であると考えられている。
中世には、ダウジングは悪魔と結び付けられ、1659年にイエズス会士ガスパー・スコットによって悪魔主義と宣言された。1701年には、異端審問でダウジングを用いることをやめた。
今日のように用いられるようになったのは、15世紀ドイツにおいて、金属を探索するのに用いたのが始まりと考えられる。この手法はドイツ人坑夫がイギリスに渡ったことで広まった。 ダウジングの歴史は、1979年にクリストファー・バードが記した著書『The Divining Hand』に詳しい。
日本では、弘法大師空海が奇妙な形の杖を使い、水脈を突き止めて井戸を掘ったと言われている。
昭和40年代の初めまで、武蔵村山市の水道担当部署では水道管について知識及び経験が豊富な職員が武蔵村山市の組織とは無関係で個人の考えでLロッドを使い古い水道管を探していたケースもあったと言われている。
[編集] 世界各国のダウジング
水脈のダウジングが一般的だが、ダウジングには文化的な嗜好も見られる。
イギリスには、ストーンヘンジのような古代ケルトの遺跡にも通じる、「魔術的な」ライン(レイライン、Leylines)が存在する。
ドイツやその周辺国では、いわゆる「地震波(earth-rays)」を探索するのに用いるのが一般的である。地震波は地底深くから放射されると考えられ、地震波の発生源となるホットスポットの上では、不眠症から癌に至るまでの身体的な悪影響を引き起こすとされている。
アメリカでは、貴金属や石油の探索に用いるのが一般的であり、ゴールドラッシュの歴史が一因と考えられる。