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本学会は上記の基本的理念にもとづいて以下のような事業を行っています。 |
1 |
年に1回大会を開き、総会を招集すると共に学術集会を開催しています。2006年の大会は名古屋で開催され、47の一般演題と28の研修症例演題がありました。本学会の特徴は、ひとつの演題について時間をかけじっくり討論するところにあります。 シンポジウムは全体集会の設定で行われますが、運営委員会でじっくり練り上げられたテーマについて全員で討論します。そのほか、興味深い臨床例について討論者を指定し、時間をかけて議論する指定討論演題、終結した精神分析療法のモデルとなるような終結症例演題などがあります。大会初日には7つから9つの教育研修セミナーを行います。 このセミナーは、最先端の理論や技法を紹介するコースから入門的なコースまで多彩です。発表演題はすべて厳密な審査を経て採否が決定されます。大会参加は会員以外にもオープンですが、会の性質から職業上の守秘義務を守る義務と責任を有している方に限定しています。 |
2 |
機関紙として「精神分析研究」を年4回編集刊行しています。2004年は50周年を記念して増刊号を発行しました。 |
3 |
日本精神分析学会認定精神療法医・日本精神分析学会認定心理療法士を認定しています。さらに、教育研修にあたる研修グループとスーパーバイザーの認定を行っています。 現在、認定精神療法医は133名、認定心理療法士は73名、認定スーパーバイザーは認定精神療法医のうち57名、認定心理療法士のうち19名、認定研修グループは49です。 各研修グループやスーパーバイザーは独自に活動していますが、同時に密接な連携も維持し、わが国の精神分析療法の質の維持と向上に貢献しています。 |
4 |
関連する諸学会や諸機関と連携し、わが国における精神分析の普及ならびに医療、教育、臨床心理などの分野への反映を推進し、わが国の精神保健の向上を目指しています。 |
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倫理規定を制定し、本学会会員が提供する専門的サービスの質を保ち、これらを求める人々が、信頼にたる専門的サービスを享受できるように努力しています。 |