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【移民ショック】
トルコと行動計画実行へ EU、難民ら流入抑制図る
ブリュッセルで15日開かれた欧州連合(EU)首脳会議は、難民や移民の欧州への流入を抑制するため、シリア難民約200万人を受け入れているトルコと協力を強化する同国との行動計画を承認した。
ユンケル欧州委員長は16日未明の記者会見で、行動計画は「トルコにいる難民をとどめ、他の移民も同国からEUへ流入しないよう防ぐことが目的だ」と指摘した。
外交筋によると、トルコのエルドアン政権は行動計画に合意する際、EUに対し、30億ユーロ(約4千億円)の援助や同国国民がEUに渡航する際の査証(ビザ)免除措置の早期導入、EU加盟交渉の具体的な進展などを求めた。
EU側が定めた援助枠はこれまで10億ユーロにとどまっており、援助額は今後の協議で確定する。(共同)